サービス・商品奥村組は12日、オイレス工業と物流施設での地震時に、パレット上の積荷の落下リスクを低減する免震技術を共同で開発したと発表した。
この技術は、物流施設のラック倉庫に格納される個々のパレットと腕木(ラックフレーム)の間に免震装置を設置することで、パレット上の積荷の落下リスクを低減するもの。
巨大地震を再現した振動台実験では、免震装置なしの場合と比べて、パレットの揺れが半減され、加振終了後にはパレットが免震装置を構成するすべり材(山型の傾斜)と支持材により元の位置に復帰することを確認したという。
また、ラックの腕木を加工することで容易に免震装置を取り付けることができるため、新設に限らず既存のラックにも適用することができる。
今後は開発済みのラック制震技術と併せ、荷物の保全や倉庫機能維持による事業継続に対するニーズに幅広く応えるソリューション技術として提供していく。2018年4月以降に販売する。