日野と独トレイトン、電動車技術協力で合意

M&A日野自動車とドイツのTRATON社（トレイトン、旧：フォルクスワーゲントラック＆バス）は18日、戦略的パートナーシップの進展について発表した。両社は電動車・電動技術の協力と調達ジョイントベンチャー会社の設立という2つの戦略的取り組みに向けて合意した。

日野とTRATON社は4月12日に戦略的協力関係の構築に向けて合意した。その後、両社は複数のワーキングチームを設置し、「既存・将来技術」「調達」の協力可能性を追求してきた。

今回の合意により、電動車・電動技術で日野とTRATONはより短期間で開発成果と商品を共有していく。日野は電動化で25年を超える実績を持ち、また、来年には日本で世界初のAI勾配先読みハイブリッド制御を採用した大型のハイブリッドトラック「プロフィアハイブリッド」を発売する。電動車・電動技術で両社は補完的なパートナー関係にあり、TRATONは大型、日野は中型・小型に強みを持つ。

新たに設立予定の調達ジョイントベンチャーは、調達に関する相乗効果を高めるため、小さな組織で効果的な運営を目指す。同ジョイントベンチャーは両社の既存部品、将来技術に関わる部品のグローバル調達による相乗効果を目的としている。ジョイントベンチャーの設立に向けた覚書はすでに調印が行われ、今後は2019年後半の会社設立に向けた独占禁止法の事前相談が予定されている。