丸紅、米航空機部品会社に資本参加

産業・一般丸紅は14日、丸紅米国会社とともに、米国大手航空機用部品事業者「マゼランアヴィエーショングループ」の出資持分50％を取得することで、マゼラン社経営陣、既存出資者と合意したと発表した。

マゼラン社と傘下の事業会社は、中古機を購入・解体して得たエンジンや部品を必要に応じて修理した上で、航空当局の認定部品として販売する事業や、エンジンを含む航空機用部品のリース事業、消耗部品などの販売事業を行っている。同社が販売する部品は、航空会社の機体運航で定期的に必要となる機体・エンジン整備に使用され、整備コスト低減に寄与する。

航空市場では、新興国などでの需要の伸びやLCCなど新規航空会社の参入で今後も拡大が見込まれており、航空機整備に必要となる部品に対する需要も増加傾向にある。

丸紅グループは民間航空業界で、旅客機・ビジネスジェット機・航空機用エンジンの販売代理店、航空機関連機材の開発投資や航空機オペレーティングリース、エンジンリース事業、空港グランドハンドリング業務などの提供を行っており、中古機解体・部品販売事業に参入することで、航空業界でのバリューチェーンを確立したい考え。