拠点・施設国土交通省は8日、高速道路の暫定2車線区間のうち「土砂災害などの危険性が高い」としてネットワークが寸断する可能性が高い16か所85キロを選定し、優先的に4車線化を進めると発表した。総事業費は4400億円となる見込みで、一般管理費・建設中利息を含むと償還上5000億円が想定される。
政府は「防災・減災、国土強靱化のための3か年緊急対策」の一環として、2019年度から財政投融資を活用して4車線化などを実施することにしているが、その候補箇所として重要インフラの緊急点検の結果を踏まえ、優先的に4車線化を進める路線を選んだ。このほか、財政投融資を活用して新名神高速道路亀山西JCT-大津JCTの6車線化を進めることにしている。
今後は有識者委員会で審議を行うなどして必要な手続きを進め、残る区間も「防災上の観点」「速度低下などの課題」を踏まえ、夏頃をメドに優先整備区間をまとめる方針だ。
■財政投融資を活用して実施する4車線化候補箇所
事業区間名 | 延長 | 事業費 | 都道府県 |
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道東自動車道トマムIC-十勝清水IC | 9.5キロ | 300億円 | 北海道 |
秋田自動車道湯田IC-横手IC | 7.7キロ | 400億円 | 秋田県・岩手県 |
磐越自動車道三川IC-安田IC | 5.1キロ | 200億円 | 新潟県 |
富津館山道路富津竹岡IC-富津金谷IC | 3.4キロ | 300億円 | 千葉県 |
東海北陸自動車道白川郷IC-五箇山IC | 2.8キロ | 300億円 | 富山県 |
舞鶴若狭自動車道舞鶴東IC-大飯高浜IC | 4.1キロ | 200億円 | 京都府・福井県 |
舞鶴若狭自動車道大飯高浜IC-小浜西IC | 7.8キロ | 430億円 | 福井県 |
広島呉道路坂北IC-呉IC | 12.2キロ | 730億円 | 広島県 |
岡山自動車道有漢IC-北房JCT | 3.3キロ | 170億円 | 岡山県 |
米子自動車道江府IC-溝口IC | 4.2キロ | 270億円 | 鳥取県 |
徳島自動車道脇町IC-美馬IC | 4.8キロ | 200億円 | 徳島県 |
松山自動車道内子五十崎IC-大洲IC | 4.4キロ | 200億円 | 愛媛県 |
東九州自動車道苅田北九州空港IC-行橋IC | 1.1キロ | 50億円 | 福岡県 |
東九州自動車道(宇佐別府道路)宇佐IC-院内IC | 4.6キロ | 210億円 | 大分県 |
東九州自動車道大分宮河内IC-津久見IC | 6キロ | 290億円 | 大分県 |
東九州自動車道宮崎西IC-清武IC | 3.7キロ | 150億円 | 宮崎県 |