財務・人事鴻池運輸が11日に発表した2020年3月期中間決算(4-9月)は、売上高1568億3700万円(前年同期比8.9%増)、営業利益64億4500万円(0.6%増)と増収増益だった。
主力の複合ソリューション部門は、震災復興関連業務が増加するとともに、環境・エンジニアリング分野において総合建設業を行う新規連結会社「中電産業」が売上げに寄与したほか、空港関連分野の新規受託社増加や食品分野の飲料配送センター開設などが貢献して、部門売上1088億6600万円(7.4%増)、部門利益75億8800万円(1.4%増)で着地した。
国内物流部門は、生活用品や冷凍冷蔵食品などの取扱量が増加し、部門売上は243億9200万円(0.8%増)。同部門を「収益改善事業」に位置付けて業務効率化に取り組んだ結果、部門利益は15億1800万円(23.9%増)と大幅に採算が改善した。
国際物流部門は、前年度に連結した「ベル・インターナショナル・ロジスティクス」(香港)が売上げに寄与したほか、設備解体や据付業務が増加して、売上高は235億7800万円(28.3%増)と増収。一方で、部門利益は欧州市場向け集荷数量の減少や米中貿易摩擦による航空貨物需要の減速などで5億3500万円(15.1%減)と利益を減らした。
■決算集計(見出し:年/決算期/四半期、[]:前年同期比、単位:百万円)20/3/中間 | 20/3/1Q | 19/3/通期 | 19/3/3Q | |
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売上高 | 156,837 [8.9%] | 77,635 [8%] | 294,158 [6.2%] | 218,985 [4.9%] |
営業利益 | 6,445 [0.6%] | 3,378 [2.2%] | 10,976 [-0.8%] | 10,134 [7.3%] |
最終利益 | 4,211 [5.1%] | 2,274 [9.3%] | 6,289 [-10.6%] | 6,754 [4.6%] |
売上高営業利益率 | 4.1% | 4.4% | 3.7% | 4.6% |
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鴻池、空港事業の人材確保・海外展開に外国人実習生(19年11月6日掲載)
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