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栗林商船、北海道航路苦戦し通期利益予想下方修正

2020年2月7日 (金)

ロジスティクス栗林商船が7日発表した2020年3月期第3四半期連結決算は、主力の海運事業で北海道定期航路での主要貨物の減少や台風の影響を受けたことで売上高が前年同期比1.8%減の348億5100万円、営業利益は5億8600万円(49.1%減)とほぼ半減した。最終的な儲けを示す純利益は54.9%減の4億7900万円となった。

海運事業の業績は売上高が2.3%減の328億3200万円、営業利益は63.6%減の3億5200万円だった。北海道定期航路で主要貨物の減少や台風の影響を受け、消費税増税後には荷動きも落ち込んだことで貨物輸送量が減少に転じた。燃料費はほぼ前年並みに推移したが、近海航路の市況が弱含み状態で推移しているほか、中国経済の減速、悪天候の影響で大幅な減益となった。

北海道定期航路では、台風で数度にわたる配船変更、減便が発生。主要貨物の紙製品が減少し、一般雑貨や商品車両も消費税増税の影響で落ち込んだ。こうした事業環境の中で同社は建築資材のスポット輸送を行ったものの、貨物輸送量は減少に転じ、減収減益となった。

通期売上高は従来予想の470億円(前期比1.2%減)を据え置くが、今後も海運事業で北海道定期航路の荷動きが鈍化傾向を辿り、近海航路も中国経済の減速で市況が一段と悪化する見通しとなったことを受け、営業利益は59.4%減の7億円、最終利益も69.5%減の5億円と大幅に下方修正した。

■決算集計(見出し:年/決算期/四半期、[]:前年同期比、単位:百万円)
 20/3/3Q20/3/中間20/3/1Q19/3/通期
売上高34,851 [-1.8%]23,440 [2.8%]11,716 [2%]47,588 [3.5%]
営業利益586 [-49.2%]353 [-9.9%]-83 [ - ]1,724 [-8.7%]
最終利益479 [-54.9%]259 [-46.7%]50 [-59.3%]1,637 [7.1%]
売上高営業利益率1.7%1.5%-0.7%3.6%