ニチレイロジ、英･低温物流会社買収で初自社設備

フードニチレイロジグループ本社は14日、英国子会社のサーモトラフィックUKが、同国で低温物流事業を手掛けるケビンハンコック社の株式を9月2日付で50％取得し、同社を子会社化したと発表した。

買収先のケビンハンコック社は、英国内陸部のニューアークに1500トンの冷凍倉庫と500トンの冷蔵倉庫を保有している会社。保管業務に加え、畜肉をはじめとする冷凍品の解凍や、生鮮品の急速凍結などのサービスを提供している。

ニチレイロジグループ本社は、2014年9月にサーモトラフィック社を設立。同社はこれまで通関業務・利用運送業務を手掛けてきたが、自社保管設備を保有していなかったため、通関以外の総合的な低温物流サービスを十分に提供できないという課題を抱えていた。

今回の買収で、通関・輸配送に加え、各種付帯サービスの提供も可能となることから、EUからの離脱で食品物流に大きな変化が起きている英国内でさらなる事業拡大を目指す。

英国政府は9月11日、EU離脱後に初めて結ばれる大規模な通商協定として、日本と自由貿易協定を締結することで大筋合意したと発表している。