西武鉄道、特急ラビューでマスカット輸送開始

▲小松沢レジャー農園のシャインマスカット

ロジスティクス西武鉄道は21日、特急「ラビュー」にシャインマスカットを積載し、横瀬駅（埼玉県横瀬町）から池袋駅（東京都豊島区）まで輸送する実証実験を開始した。実験は27日まで続け、沿線で生産される農産物を電車で消費地へ輸送する場合の課題を検証し、今後の展開を検討していく。

秩父・横瀬町産の果物と都心の売り場との間を直接電車で結びつけることで、秩父の農産物の認知度を高めるとともに、新型コロナウイルスの影響で旅客需要が不安定になる中、電車内の空席を活用することで「朝採れの農産物を新鮮なうちに届ける」狙いで企画された。

輸送するのは小松沢レジャー農園（横瀬町）のシャインマスカットで、特急ラビューで横瀬駅から池袋駅まで輸送し、西武池袋本店（豊島区）で販売する。同社は「鉄道ならではの定時性・速達性を活かし、朝採れの新鮮なシャインマスカットを配達する」としている。

池袋駅では21、22、23、26、27日の5日間、1日40房限定で西武池袋本店西武食品館地下2階の生鮮倶楽部特設会場で11時ごろから販売、売り切れ次第終了となる。価格は1房あたり1620円から2160円（税込）。

▲特急「ラビュー」