空解、電動ドローン輸送距離で日本記録達成

▲ドローンに物資を積み込む（出所：空解）

調査・データ空解（東京都町田市）は7月17日に実施した、自社開発の電動垂直離着陸型固定翼ドローン（eVTOL）2機による物資輸送の実証実験に成功し、電動ドローンによる輸送距離の日本記録を達成したと発表した。千葉県銚子市の学校給食センターから、茨城県河内町のドローンフィールドまでの62キロを飛行した。

同実験は医療物資や救援物資などの輸送を想定したレベル3（無人地帯での目視外飛行）・フルオート・長距離飛行実験で、1号機は5度以下に保冷したダミーのワクチンを、2号機はモバイルバッテリーやアルコール、マスク、ビタミン剤などを輸送した。

1号機は離陸直後に通信トラブルが発生したため飛行を中止したものの、2号機はプログラム通りに62キロを飛行。着陸地点でも安定した垂直着陸に成功した。飛行時間は50分間で、動力バッテリーの消費量は半分程度だったことから、さらに45キロ飛行することも可能な状況だったという。

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