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三菱重工G、冷凍冷蔵倉庫の設計・施工を一括受注

2023年1月27日 (金)

産業・一般三菱重工業、三菱重工グループの三菱重工交通・建設エンジニアリング(MHI-TC、横浜市西区)、三菱重工冷熱(東京都港区)は26日、京都市中央卸売市場の仲卸業者でつくる京都塩干魚卸協同組合(京都市下京区)向けに、新設の冷凍・冷蔵倉庫の設計から施工までを一括受注し、完成したと発表した。倉庫の設計段階から物流オペレーションの最適化までを手掛け、冷凍・冷蔵業界が抱えるさまざまな課題の解決に向けた省エネ化、自動化、脱炭素化に貢献するとしている。

三菱重工グループの三菱ロジスネクスト(京都府長岡京市)は、3月に予定されている同倉庫の稼働開始に合わせ、冷凍・冷蔵環境に対応した物流機器を納入する。

同倉庫は、グループ会社間の連携によって最適な事業運営設備・製品をトータルパッケージで提供する総合エンジニアリングにより、土木建築から機械設備までをワンストップで手掛けたもの。建屋から機器まで無駄のない最適な仕様で設計することができる。建屋と機電の工事における工程調整もグループ会社間で行え、効率的かつ最短工期での施工とコストダウンを実現した。

具体的には、MHI-TCのエンジニアリングや土木建築技術と、三菱重工冷熱の冷凍・冷蔵技術を組み合わせることにより、土木建築と設備の両面から最適設計を実施。全体で1か月半の工期短縮を実現した。

ワンストップ(一括施工)による工程短縮イメージ(クリックで拡大、出所:三菱重工業)

また、倉庫内外の温度差を考慮し、結露対策として外壁と内部断熱パネルの間に結露水の排水経路を設置。地盤の凍結対策として土間コンクリート下部に凍上防止管を設け、倉庫の稼働開始後、三菱ロジスネクスト製の冷凍・冷蔵倉庫用フォークリフトが導入され、物流オペレーションの最適化に貢献する。

加えて、プラント建設や建築分野で培った3Dデザインや最適な機器を選定するシミュレーションツールなどを活用したFEED(Front End Engineering Design)により、検討初期段階から顧客に具体的な提案をすることで、着工の早期化にも寄与した、としている。

(クリックで拡大)

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LOGISTICS TODAY編集部
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