DBシェンカー、ボルタのEVトラックを試験運行へ

国際ドイツの物流大手、DB Schenker（DBシェンカー）は3日、新興の商用EV（電気自動車）メーカー、Volta Trucks（ボルタ・トラック、スウェーデン）製EV、「Volta Zero truck」（ボルタ・ゼロ・トラック）の試作車を披露した。近く欧州で公道走行試験を行う。ボルタはことし中に量産を始め、DBシェンカーは150台を導入する予定という。

▲DB Schenkerに納入された「Volta Zero truck」（出所：DB Schenker）

DBシェンカーによると、同EVの150台導入により、同社が22か国124都市で計画しているエミッションフリー配送（CO2排出ゼロ配送）が実現する。同車種を含む330台以上のEVトラック（7.5～19トン車）と70台ほどの商用バイクを使い、まだ世界に例のない電動車物流を誕生させる計画だ。

DBシェンカーは、オーストリア・シュタイアーにあるボルタの工場も訪れ、試作車の最終モデルも視察した。両社は2022年9月にパリで試作車の最初の路上テストを成功させており、次の走行試験では実際の物流環境で運用する。フランス、ドイツ、スウェーデンなど、スカンジナビア諸国を含む欧州18都市で、同車種を含む複数の車両をテストし、自社の物流拠点から各都市の中心部や市街地への貨物輸送を行う。そしてドライバーや運送業者からの報告を量産に反映する。

ボルタは2019年にスウェーデンで設立された。サプライチェーンに関わる多くの先進的企業と提携している。23年第2四半期から顧客の注文に応じた仕様のボルタ・ゼロ・トラックを量産する予定という。

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LOGISTICS TODAY編集部
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