アフリカ・ナカラ回廊の基幹港湾が完成、JICA

国際国際協力機構（JICA）は23日、モザンビーク共和国ナンプラ州ナカラ市で、有償資金協力（円借款）「ナカラ港開発事業I・II」によって整備されたナカラ港の完工式を、10月7日に開催したと発表した。

▲ナカラ港（出所：JICA）

ナカラ港は、マラウイやザンビアの内陸国に続くナカラ回廊の玄関口であり、アフリカ南東部随一の天然の良港で、地政学的にも域内貿易の基幹港として重要性が認識されている。一方で、不十分な改修工事や、ハリケーンの影響による老朽化や損傷が問題となっており、JICAは2012年に無償資金協力「ナカラ港緊急改修計画」を実施し、貨物の増加に対応できるよう同港の開発工事を進めてきた。ナカラ港の利便性を高めることで、地域の物流改善だけでなく周辺国の経済発展も促進する。

同式典では、モザンビーク、ザンビア、マラウイによるナカラ回廊開発に向けた連携協定の署名も行われた。JICAはナカラ回廊地域において、ナカラ港整備だけでなく道路や給水事業などのインフラ整備への協力も行っており、同地域の活性化を支援している。

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LOGISTICS TODAY編集部
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