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DNP、関西にホログラムの新工場を開設

2012年12月13日 (木)

拠点・施設大日本印刷(DNP)は13日、ホログラムの新工場を関西に新設し、同日から生産を開始すると発表した。

新工場では、意匠性と高い偽造防止効果を併せ持つ「エンボス型ホログラム」と、世界でも限られた企業しか生産できず、偽造が困難な「リップマン型ホログラム」の両ホログラムを一貫で製造し、供給体制を強化する。

ホログラムは商品券やギフト券などの金券、パスポートや社員証などのID証、クレジットカードの偽造防止対策のほか、高級ブランド品のブランド保護などの幅広い用途で利用されているが、国内外でブランド品に対するコピー商品が後を絶たないことや、金券、ID証の模倣・偽造による被害が世界的に増加しており、視認性に優れたホログラムによる高いセキュリティー対策の必要性が高まっている。

DNPは、これまでも「エンボス型ホログラム」や「リップマン型ホログラム」を提供して高い評価を得ているが、需要の高まりを受け、ホログラム製造の専用工場を新設し、製造体制を強化することにしたもの。

新工場は、積層ゴム・粘性体ダンパー・滑り支承・オイルダンパーなどによる耐震性に優れた建屋と、防塵性の高いクラス100性能を持つクリーンルームを備え、微細加工技術を活かした高品質のホログラム製造体制を整備。

これにより、今後求められるセキュリティー製品の高度な管理体制を強化するとともに、世界各国の紙幣やパスポート、運転免許証、社会保障カードなどの公的な社会インフラ製品でのホログラムの利用拡大に対応していく。運営はグループ会社のDNPデータテクノ関西(奈良県磯城郡川西町)が担当する。

工場の延床面積は4200平方メートルで、2017年までの5年間で200億円の売上を目指す。