NEC、ドラレコ動画に生成Ai適用し報告書自動化

サービス・商品NECは5日、生成AI（人工知能）を支える大規模言語モデルと映像認識AIを組み合わせることで、長時間の動画から利用者の用途に応じた短縮動画と説明文書を自動生成する技術を開発した、と発表した。
同社によると、世界初の技術だという。

この技術を、ドライブレコーダーの動画分析に活用することで、事故発生時の状況や発生に至った経緯などを説明する文章と、短縮動画を自動的に生成することができるようになった。
従来は人手で行っていた事故や事故原因となった動画上のシーンの探索や、報告書案の作成を自動化する。

技術は、100以上の映像認識AIを活用して、人物や車、建物、動物といった自然物などを識別するほか、天気などの変化も個別に認識できる。
こうしたデータをもとに、分析を進めることで、利用者が求めるシーンを効率的に見つけ出すことができる。

1時間以上の動画から、目的のシーンの動画と説明文書を数秒間で作成可能。それらをもとに、損害保険金請求や交通安全指導などに向けた事故調査報告書を、フォーマットに合わせて自動生成する。従来は手作業でやっていた報告書作成について、作業時間を大幅に削減できる。同社によると、報告書作成にかかる時間を半減できることを確認したという。

同社は、この技術の試用版を、2024年3月に提供する予定だ。

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LOGISTICS TODAY編集部
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