富士フイルム、韓国で先端半導体材の新工場完成

拠点・施設富士フイルムは14日、韓国平澤市にて先端半導体材料の新工場が完成したことを発表した。新工場はイメージセンサー用カラーフィルター材料「COLOR MOSAIC™」を生産する施設であり、本格稼働は2024年12月末を予定している。

▲韓国平澤市にて竣工した新工場の外観（出所：富士フイルム）

イメージセンサーは光を電気信号に変えて映像化する半導体であり、デジタルカメラやスマートフォン、自動車の自動運転や監視カメラ、AR/VR機器などに幅広く使用されている。この市場は年率7%程度の成長が見込まれており、富士フイルムは現在、静岡と台湾の新竹にてカラーフィルター材料を生産している。また、熊本の半導体生産拠点にも生産設備を導入するなど、生産体制の強化を進めている。
今回の新工場建設により、富士フイルムはイメージセンサー用カラーフィルター材料の生産能力を大幅に拡大し、現地生産化を実現する。韓国平澤市は先進技術を持つ企業やサプライヤーが集積している地域であり、新工場には最先端の製造設備や品質評価機器が導入される予定だ。これにより、静岡拠点、台湾の新竹拠点、2025年春に稼働予定の熊本拠点と同様の生産・品質保証体制を構築し、安定供給を実現する。

この新工場の稼働により、富士フイルムはイメージセンサー用カラーフィルター材料の供給責任を果たし、さらに他の先端半導体材料の生産も検討することで、顧客のニーズに迅速に応えていく。

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LOGISTICS TODAY編集部
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