調査・データ丸全昭和運輸が8日に発表した2025年3月期1四半期決算は、売り上げ高が前年同期比2.7%増の351億4300万円、営業利益が同10.0%増の32億7800万円、最終利益が同9.7%増の36億9400万円となった。
物流事業のうち、貨物自動車運送事業については、関東地区では危険物や住宅設備機器の取り扱いが増加した一方、建設機械や住宅資材の取り扱いが減少。中部地区では住宅設備機器や断熱材の取り扱いが増加、関西地区では住宅資材や合成樹脂の取り扱いが増加した。さらにモーター関連製品の取り扱い増加もあり、貨物自動車運送事業全体では増収となった。
港湾運送事業については、関東地区では非鉄金属や建設機械の取り扱いが減少したものの、発電用原料およびプラント設備の取り扱いが増加し、港湾運送事業全体では若干の増収となった。
倉庫業については、関東地区では化成品や住宅資材の取り扱いが増加した一方、医薬品や木質ペレットの取り扱いが減少。中部地区では住宅設備機器の取り扱いが増加、関西地区では日用雑貨の取り扱いが増加した。さらにモーター関連製品の取り扱い増加もあり、倉庫業全体では増収となった。
鉄道利用運送事業については、穀物の取り扱いが増加し増収となった。物流付帯事業については、外航船収入では建設機械の取り扱いが減少し減収、内航船収入では発電用原料や穀物の取り扱いが増加し増収、梱包収入では機械部品の取り扱いが増加し増収となり、全体では増収となった。
物流事業の売り上げ高は前年同期比2.8%増の305億6500万円、セグメント利益(営業利益)は同10.8%増の28億4,200万円となった。
構内作業および機械荷役事業の売り上げ高は同2.0%増の40億2300万円、セグメント利益(営業利益)は同7.2%増の3億1900万円となった。
その他事業のうち、地代収入については契約形態の見直しにより増収となり、全体では増収となった。その他事業の売り上げ高は同5.4%増の5億5400万円、セグメント利益(営業利益)は同1.6%増の1億1500万円となった。
通期の業績予想は営業収益は10.6%増の1550億円、営業利益は21.2%増の160億円、最終利益は23.2%増の120億円としている。
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