
▲実験で活用予定のドローン(出所:KDDI)
調査・データKDDIは29日、ローソンや埼玉県秩父市などと協力して、同市でローソン店舗や道の駅を中継地点にしたドローン配送の実証実験を行うと発表した。実証実験は、環境省の運輸部門の脱炭素化に向けた先進的システム社会実装促進事業に採択されている。
実証は2025年1月以降、同市南部の森林が広がる浦山地区で実施する。同地区はダム建設による移転もあり、人口が激減。人口が100人を割り込み、高齢化も進んでいる。同市内にはこうした中山間地区がいくつかあり、市は運送会社の協力も得て、共同配送などに取り組んでいるが、積載率の低下によるコスト増やドライバー不足などが課題になっている。
計画では、物流営業所から配送される荷物をローソンの店舗や道の駅などの中継拠点(モビリティーハブ)に一時的に集約。モビリティーハブからは、ドローンで荷物を直接配送するほか、ローソンの移動販売車両で公民館へ運んだうえで、個人宅までドローンで配送する。ドローンは、モバイル通信を利用した遠隔自律飛行で行われ、山間部などの電波の届きにくい一部エリアについては、衛星ブロードバンド「Starlink」(スターリンク)を使う。
実証実験の結果に基づき、市や各社は効果を検証したうえで、ほかの地区への拡大を検討する。また、同地区での物流配送で年間排出されるCO2の6割の削減を目指すとしている。
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