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三菱航空機、米SCM拠点にQCD機能を新設

2013年6月20日 (木)

産業・一般三菱航空機(MRJ)は19日、米国の販売拠点「米国三菱航空機」(テキサス州アディソン市)の新機能として、品質管理業務を担うQCD(品質・価格・納期)部門をイリノイ州シャウンバーグ市のシカゴ事務所に設け、17日から業務を開始したと発表した。

主要パートナー企業のうち17社が米国にあるため、品質管理拠点を現地に置くことで連携を強化し、継続的な信頼関係を構築する狙い。

これにより、開発が本格化しているMRJ装備品の認証試験(QT)や検査負荷の増大に素早く対応する。

これまで海外のパートナーのQCD管理は国内で行ってきたが、QTや検査負荷の増大を受け、パートナーの近くに拠点を置くことで機動性を高め、品質管理支援を行うことが必要と判断したもの。

同社は「現地に経験豊富な品質管理者を配置することで、時差もなく各パートナーとより密に連携を取ることができ、的確な状況把握と、迅速な対応、判断、指示などが可能となる」としている。

シカゴ事務所は、これまでパートナーとの進捗スケジュール管理や資材調達の最適化といった調達業務を実施するSCM拠点だったが、新たにQCD機能が加わることとなる。

同社は、米国だけでなく将来的に欧州にもQCD体制の構築を検討している。