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国内荷動き指数16ポイント上昇、日通総研調べ

2013年7月17日 (水)

ロジスティクス日通総合研究所が16日に発表した企業物流短気動向調査の6月調査結果によると、国内向け出荷量「荷動き指数」は、4-6月実績(見込み)で16ポイント上昇して△9となった。また、7-9月見通しは11ポイント上昇し、+2と2011年7-9月実績以来のプラスに浮上する見通しで、荷動きの回復が期待される、としている。

7-9月見通しの輸送機関別利用動向指数は、全輸送機関で改善する見込み。一般トラックでは11年1-3月実績以来のプラスに浮上する。一方、内航コンテナ、国内航空では引き続き2ケタのマイナスとなり「輸送機関により跛行性がみられる」と指摘。

7-9月見通しの輸出入貨物量荷動き指数も全輸送機関で上昇する見込みで、外貿コンテナの輸入がプラスに浮上。一方、国際航空の輸出・輸入では引き続きマイナスにとどまり、外貿コンテナに比べて回復に向けての足取りは重い。

■国内向け出荷量の動向
4-6月実績(見込み)の業種別荷動き指数は、木材・家具以外の業種で前期(1-3月)実績よりも改善したが、プラスの業種は3業種にとどまり、残り12業種がマイナスとなった。

7-9月見通しでは、パルプ・紙以外の業種で荷動き指数が上昇する。プラスの業種は8業種に増加する一方で、7業種がマイナスを示すなど、業種により跛行性がみられるとした。

■輸送機関利用の動向
4-6月実績(見込み)の輸送機関別利用動向指数は、全輸送機関でマイナスとなったが、前期(1-3月)実績との比較では、いずれの輸送機関でも改善がみられた。

7-9月見通しは、全輸送機関で利用動向指数がさらに改善する見込み。一般トラックでは11年1-3月実績以来のプラスに浮上する。一方、内航コンテナ、国内航空では引き続き2ケタのマイナスとなり、輸送機関により跛行性がみられるとした。

■輸出入貨物量の動向
4-6月実績(見込み)の荷動き指数は、全輸送機関で前期(1-3月)実績よりも大幅な改善がみられ、外貿コンテナの輸出では11年1-3月実績以来のプラスに浮上した。

7-9月見通しは、全輸送機関でさらに荷動き指数が上昇する見込みであり、外貿コンテナの輸入がプラスに浮上する。一方、国際航空の輸出・輸入では引き続きマイナスにとどまっており、外貿コンテナに比べて回復に向けての足取りは重い。

■在庫量と営業倉庫利用の動向
4-6月実績(見込み)の在庫量と営業倉庫保管量は、すべての動向指数がマイナスとなった。前期(1-3月)実績と比較すると、いずれの動向指数も上昇した。

7-9月見通しは、すべての動向指数が引き続きマイナスで推移するが、それぞれ小幅な上昇が見込まれる。このため、在庫圧縮、営業倉庫保管量削減の方向には変化がないものの、在庫圧縮の圧力、営業倉運賃・料金の動向庫保管量に対する削減圧力は若干弱まる、と分析した。

■運賃・料金の動向
4-6月実績(見込み)の動向指数は、特別積合せトラック、内航海運(+3)以外の機関ではゼロ水準±2の範囲内に収まり、ほぼ現状維持の傾向が強い。前期(1-3月)実績との比較では、鉄道コンテナ、倉庫以外の機関で動向指数が上昇した。7-9月見通しは、鉄道コンテナ、内航コンテナでは横ばいで推移する一方、その他の機関では上昇方向に動く。なかでも一般トラック、特別積合せトラックでは+5と、増勢がいくぶん強まる。

■物流コスト割合の動向
4-6月実績(見込み)の動向指数は、全15業種中10業種がプラスで、業種全体では+4と、前期(1-3月)実績からは2ポイント上昇した。7-9月見通しでは、プラスの業種が11業種に増加し、業種全体の動向指数は+5と強含み横ばいで推移すると予測。この結果、物流コスト割合はいくぶん拡大するとの見通しを示した。