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アデランス、生産管理システムを刷新

2013年7月18日 (木)

産業・一般NECは18日、アデランスの生産管理システムを刷新したと発表した。IFS社のグローバルERPソフトウェア「IFSアプリケーションズ」を活用して構築したもので、ことし5月からフィリピン工場で稼働を開始した。

アデランスは現在、フィリピン、タイでウィッグなどの生産を行っているが、工場の生産管理システムは現地で個別に構築したため、日本からのガバナンスが効きづらく、納期・品質・原価などのQCDをきめ細かく把握、管理することが課題となっていた。また、人件費が安価な地域へ早く生産拠点を展開できるよう、新たな標準システム基盤の構築が必要だった。

今回の生産管理システムは、これまで部門単位で管理していた進捗・品質情報を、現場の詳細な工程単位で管理するもので、具体的にはハンディ端末を利用して作業の着手や完了の実績報告を行うことにより、工程間の滞留状況を見える化し、納期遅れに早期対応できるようにした。

また、仕掛品の所在を正確に把握することで、キャンセルや変更への柔軟・迅速な対応が可能になり、工程別の検査結果の把握によって問題工程の見える化を実現する。

さらに、個別仕様のオーダーメイド品と仕様が決まっているレディメイド品について、日本からの受注情報をシステムに取り込むフォーマットや、工場で作製指示を行う機能を統一化した。これらにより、システム入力作業の効率化と入力ミスの削減を図った。

アデランスでは今後、フィリピン工場で会計システムの構築や、タイ工場、新設するラオス工場への生産管理システムの展開を計画している。