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川崎汽船、次世代大型自動車船4隻を発注

2013年9月3日 (火)

ロジスティクス川崎汽船は3日、船隊整備計画の一環として開発を進めていた次世代大型自動車専用船4隻を発注すると発表した。

2015年度の竣工を目指し、新来島どっく、ジャパンマリンユナイテッドとそれぞれ2隻、合わせて4隻の造船契約を締結することで合意したもの。

同社自動車専用船隊のフラッグシップとなる新船型は、乗用車換算で7500台の積載能力を持ち、汎用性を高めるため全長を200メートル内に抑える一方、全幅は37-38メートル幅まで拡張し、オーバーパナマックス型の自動車専用船の中で最大幅とする。

同社が注力するRORO貨物・重建機類・鉄道車両などの積載能力向上のためのスタビリティを大幅に向上するとともに、低燃費化による環境負荷低減を図るためのシミュレーションを重ね、最終的に従来のパナマックス幅を超える大型船型が最適との結論に至った。

風圧抵抗減衰技術や省エネ機器の採用で、燃費は従来船に比べて大幅に改善、船外ランプや艙内の荷役設備にも工夫を凝らし、多様な輸送需要に対応できるようにした。また、艙内全デッキにLED照明を装備するなど、エコ対策も採用する。

同社は世界の完成車荷動きについて、「着実な成長が見込まれ、船腹需要は中長期的に底堅く推移し、建設・鉱山機械需要も段階的に回復してくる」とみており、新造船の投入で完成車輸送に加えてRORO貨物・重建機類・鉄道車両などの輸送を強化する。4隻の大型新造船は高齢船の代替に位置づける。