香川・東かがわ市でドローン共同配送の実証実験

調査・データNEXT DELIVERY（山梨県小菅村）とキヤノンマーケティングジャパン（東京都港区）、セイノーホールディングス（岐阜県大垣市）、電通西日本（大阪市北区）は26日、物流専用ドローンを活用した共同配送実証実験を今月6日に香川県東かがわ市で行ったと発表した。

（出所：NEXT DELIVERY）

実証実験は、NEXT DELIVERYの親会社、エアロネクストとセイノーHDが進めるドローン配送と陸上輸送を融合した新スマート物流「SkyHub」の社会実装に向けた課題を探るために実施。ドローン配送サービス事業を主体とするNEXT DELIVERYが中心となって行った。

今回の実証実験は共同配送がテーマで、東かがわ市の福栄コミュニティセンターへ、西濃運輸が荷物を配送。同センターに設けた仮設のドローン発着場から7キロ離れた同市五名コミュニティセンターまで荷物を搬送した。

使われたドローンは、エアロネクストがACSLと共同開発した日本発の量産型物流専用ドローン、AirTruckで、荷物を17分で運んだ。AirTruckは一方向への前進に特化し、長距離飛行に必要な空力特性を備えるなど物流専用の設計がされている。日本では各地の実証実験で使用され、モンゴルでは標高1300メートル、外気温マイナス15度という厳しい環境でも飛行した実績がある。

4社は実証実験の結果を受け、輸送の効率性などを検証するとともに、平時と災害時での垣根のない運用に向けてデータを分析する。

実証エリアとなった五名地区は、2004年の台風災害によって孤立するなど、災害時の物流網の維持が課題となっている。

このため、同市ではラストワンマイルの輸送手段にドローン配送を組み込み、地上輸送とドローン配送を融合させた新スマート物流システムの構築を目指している。これによって、買い物代行などのサービスを展開するほか、災害時支援、医薬品配送などの態勢を整備する。

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LOGISTICS TODAY編集部