調査・データ調査会社のレポートオーシャン(東京都中央区)は26日、日本の冷凍海産物市場の規模は2024年に8億570万米ドルとなり、33年には9億8000万米ドルへと大幅に拡大するとの予測を公表した。25年から33年までの年平均の成長率は2.2%となる。
レポートによると、市場成長の主な原動力は、消費者の利便性への嗜好の高まりと高級冷凍魚介類への需要の高まりとなっている。多忙なライフスタイルと調理済み食品へのシフトにともない、日本の消費者は効率的で高品質な食品として、冷凍水産物への関心を高めている。
また、海産物に対する持続可能性についての関心も高まっており、消費者は食品の出所や調達方法、包装などに注目し、環境に優しい商品を選ぶようになった。このため、企業が今後、競争での優位性を保つには環境への配慮が欠かせない。また、EC(電子商取引)や健康志向の高まりも市場の拡大を後押ししている。さらに、冷凍シーフード分野では、調理済み食品やグルメ冷凍シーフードなど新たな技術を用いた多様な新製品を、企業が継続的に投入している。
日本市場の今後については、「利便性と品質によってけん引されるものの、持続可能性や健康志向、新技術の採用といった要因が今後の市場を形作る」と分析。「継続的な技術革新と持続可能性の重視によって、日本の冷凍水産物市場は今後数年間、大きく成長する」としている。
レポートではこのほか、高齢化や世帯規模の縮小が市場に及ぼす影響や、成長が見込めるセグメント、環境問題による消費行動の変容などについても詳細に分析している。
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