M&A島津製作所は10日、チェコの電子顕微鏡メーカー、テスキャン・グループの持株会社グラス・ホールドコの全株式を取得し、テスキャンを完全子会社化したと発表した。取得額は7億1100万ドルで、分析計測分野のトータルソリューション強化を図る。
テスキャンは1991年設立で、走査型電子顕微鏡(SEM)や集束イオンビーム走査電子顕微鏡(FIB-SEM)、透過型電子顕微鏡(TEM)、X線マイクロCT、レーザー加工システムなどを手掛ける。半導体やライフサイエンス、マテリアル分野を中心に世界80カ国で累計4000台以上の販売実績を持つ。
島津製作所は、中期経営計画で分析計測機器を組み合わせたトータルソリューションの提供を進めており、今回の買収によりクロマトグラフや質量分析計、試験機で得られる成分分析や物性データと、電子顕微鏡による表面観察データを組み合わせた提案を強化する。
また島津製作所が強みを持つアジア市場でテスキャン製品の販売拡大を進める一方、テスキャンの販売網を活用して欧米で島津製品の拡販を目指す。半導体製造や先端材料開発などで、分析から観察まで一貫して提供できる体制を構築する考えだ。
連結決算への反映は、連結貸借対照表が2027年3月期第2四半期から、連結損益計算書が同第3四半期からを予定している。また、7月10日付でテスキャン、グラス・ホールドコの役員体制を変更し、島津製作所から3人を新たに取締役に選任した。
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