荷主大林組(東京都港区)は15日、低炭素型コンクリート「クリーンクリート」について、インドネシア国内での供給体制を確立し、試験施工を実施したと発表した。同製品の海外展開は今回が初めて。
同社は、インドネシアの生コンクリート製造大手Pionirbeton Industri(PBI)と連携し、現地で調達可能な材料を用いた各種試験を実施した。その結果、日本国内と同様にセメントの混合割合を30%未満に抑えながら、現地の施工条件に適合した配合を確立。従来のコンクリートと比べ、二酸化炭素(CO2)排出量を60%以上削減できる現地製造体制を構築した。

▲生コンクリート工場からの運搬状況(出所:大林組)
試験施工は、データセンター建設工事における仮設建物の基礎で実施した。PBIの生コンクリート工場で製造したクリーンクリートを現場まで運搬し、コンクリートポンプ車を用いて打設した。
施工の結果、施工性に問題はなく、仕上がり面にもひび割れなどの不具合は見られなかった。良好な品質で施工できることを確認したという。
今後は、今回の取り組みで得られた知見を基に、現地条件に適した配合や施工条件の最適化を進める。試験施工を行ったデータセンター建設工事をはじめ、インドネシア国内の建設工事への適用拡大を目指す。
クリーンクリートは、セメントの大部分を高炉スラグ微粉末などの産業副産物に置き換え、CO2排出量を削減するコンクリート。2025年度までの国内適用実績は47万9000立方メートルとなっている。
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