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レアアース調達企業9割が入手難、納期遅延も

2026年7月15日 (水)

調査・データサプライチェーン管理サービスを手がけるResilire(レジリア、東京都港区)は15日、製造業のレアアース調達に関する調査結果を公表した。レアアースや関連素材・部材を調達する企業の90.8%が、何らかの品目で入手困難を感じていると回答した。必要量に対する調達充足率は平均67.9%にとどまり、供給制約が生産や納品、調達コストに波及している実態が浮かんだ。

調査は2026年6月、レアアースや関連素材・部材の調達・購買に関与する製造業の管理職・経営層400人を対象にインターネットで実施した。内訳は素材・原材料メーカー151人、部品メーカー128人、完成品メーカー121人だった。

▲レアアース調達企業の9割超が何らかの素材で入手困難(クリックで拡大、出所:Resilire)

入手が難しくなった品目はネオジムが74.2%で最も多く、サマリウムが71.0%、ガドリニウムが69.4%、イットリウムが67.6%、ジスプロシウムが62.1%と続いた。中国への調達依存度が高い中・重希土類を含む品目が上位に並んだ。

必要量の80%未満しか確保できていない企業は65.9%に達した。充足率別では「70-79%」が23.5%で最多となり、「60-69%」が13.8%、「50-59%」が12.2%だった。原材料や部材の確保不足が続けば、生産計画の修正や在庫水準の引き上げ、代替調達先の探索など、物流・調達部門の対応負担が増す可能性がある。

調達不安によって生産や納品に何らかの影響が出た企業は88.2%だった。具体的な影響では納期遅延が40.5%と最も多く、生産停止も17.5%に上った。レアアース不足が購買部門内の問題にとどまらず、工場稼働や顧客への供給まで及ぶ事業継続上のリスクとなっている。

コスト面では、直近1年間で調達価格が上昇した企業が83.0%を占め、平均上昇率は22.3%だった。20%以上の値上がりを経験した企業は52.7%に達した。供給量の不足と価格上昇が同時に進むなか、長期契約の活用や代替材への切り替え、使用量削減、販売価格への転嫁などが課題となる。

中国産の調達比率は平均61.0%で、調達量の半分以上を中国に依存する企業は61.7%だった。採掘だけでなく精錬工程も特定国に集中する品目があるため、企業には調達先の分散や在庫設計、リサイクル材の活用を含む供給網の見直しが求められる。

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