ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

ライン川が記録的低水位、内陸物流に深刻な支障

2026年8月13日 (木)

国際ドイツの主要内陸物流路であるライン川で水位低下が深刻化し、貨物輸送への影響が広がっている。ドイツ連邦水路・船舶管理局(WSV)が運営する水路情報システム「ELWIS」によると、物流上の要衝カウプでは13日午前5時の水位が11センチとなった。ELWISが最低既知水位として掲載する2018年10月22日の25センチを下回る水準となっている。

カウプは中流ラインの浅い区間に位置し、水位低下によって船舶の積載量が大きく制限される。内陸コンテナ輸送大手コンタルゴ(ドイツ)は13日、カウプの水位を12センチと公表。同社は通常、カウプの水位が80センチ以下になると低水位割増料金を個別協議としているが、現在はこの基準を大幅に下回っている。

コンタルゴは、カウプやケルン、デュイスブルクで水位が急速に低下しているとして、状況次第では上ライン、中ライン、ライン・マイン地域への定期内陸水運を一時停止する可能性があると説明。内陸船による輸送が困難になった場合、コンテナを主に鉄道やトラックへ振り替えるとしている。

ドイツ連邦水文学研究所(BfG)が作成した予測では、カウプの水位は14日に10センチ前後、15日には7センチ程度まで低下する見通しが示されている。

▲ビンゲン付近のライン川(出所:ドイツ連邦水文学研究所)

ロイターの報道によると、多くの貨物船がカウプを南北方向に通過できない状態となり、この地点をまたぐライン川の南北輸送は事実上停止しつつあるという。一方、北部区間では運航が続いているものの、船舶によっては積載量を通常の2割程度まで減らしていると報じられている。

またロイターによると、低水位の影響は製造業にも波及している。化学大手コベストロは輸送能力不足を理由にドルマーゲン拠点で生産する一部製品について不可抗力条項を発動。エボニックでは原料などの輸送量減少が生産に影響し、鉄鋼大手ザルツギッターは一部の石炭輸送をライン川から鉄道へ切り替えているという。

■「より詳しい情報を知りたい」あるいは「続報を知りたい」場合、下の「もっと知りたい」ボタンを押してください。編集部にてボタンが押された数のみをカウントし、件数の多いものについてはさらに深掘り取材を実施したうえで、詳細記事の掲載を積極的に検討します。

※本記事の関連情報などをお持ちの場合、編集部直通の下記メールアドレスまでご一報いただければ幸いです。弊社では取材源の秘匿を徹底しています。

LOGISTICS TODAY編集部
メール:support@logi-today.com

LOGISTICS TODAYでは、メール会員向けに、朝刊(平日7時)・夕刊(16時)のニュースメールを配信しています。業界の最新動向に加え、物流に関わる方に役立つイベントや注目のサービス情報もお届けします。

ご登録は無料です。確かな情報を、日々の業務にぜひお役立てください。