
▲実証試験で使用した二軸混練押出機「TEXシリーズ」(出所:キリンホールディングス)
環境・CSRキリンホールディングスと日本製鋼所(JSW)は9月2日、PET(ポリエチレンテレフタラート)のアルカリ解重合技術について、量産化を見据えた実機設備での実証試験に成功したと発表した。解重合率95%以上を達成し、1時間当たり250キロ以上で安定してPETを分解する操業条件を確立した。
実証試験では、キリンが開発してきたアルカリ解重合技術を、JSWの二軸混練押出機「TEXシリーズ」に適用した。量産プロセスの設計に必要な設備仕様や操業条件に関する知見を取得し、実用化に向けた技術的基盤を確立したとしている。
従来のPETケミカルリサイクルは、高温・長時間の反応条件が必要で、エネルギー効率やコスト面が課題だった。今回の実証では、強い混ぜ合わせや摩擦などの機械的な力を活用するメカノケミカル反応を用い、加熱だけに頼らずに反応を促進する。
キリンが基礎技術開発を、JSWが設備設計と操業条件の検討を担った。今後は、PETの回収から解重合、再資源化までを含むリサイクルプロセス全体を開発し、非食品用途PETを含む幅広い原料への適用を検証する。
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