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松井急便、物流とタクシーを貨客混載で一体化

2026年9月3日 (木)

行政・団体松井急便(岐阜県恵那市)は、物流事業を基盤に地域のタクシー事業を維持し、空車時間を小口貨物の配送に活用する貨客混載モデルを構築する。

同社は、廃業した地域のタクシー事業者から事業を承継。60年以上にわたって蓄積してきた物流の運行管理ノウハウをタクシーにも適用し、旅客需要が少ない時間帯には車両を生活物資の小口配送に充てる。物流と旅客輸送の車両稼働を組み合わせ、単独では採算を確保しにくい中山間地域で両サービスを維持する。

事務所を増築して物流、タクシー、貨客混載の運行データを一元管理する「総合運行管理センター」とし、車両の空車時間を可視化する。さらにタクシー車両向けの屋根付き車庫兼荷捌き所を新設し、貨物の積み込み時間短縮を図る。5年後には貨客混載サービスで年間5000万円の売上高を目指す。

対象となる恵那市岩村町は、タクシーと物流の双方で事業者が少なく、自家用車を持たない高齢者の移動手段と生活物資の配送をどう維持するかが課題となっている。計画では、1台の車両で住民の移動と小口貨物輸送を組み合わせ、限られた車両とドライバーの稼働率を高める。

地域交通の赤字を物流収益だけで補うのではなく、車両、運行管理、人員といった経営資源を両事業で共有する。過疎地域で物流と旅客輸送を別々のインフラとして維持する従来型の運営から、一体運用への移行を図る。

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