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キリンHD5社、繁閑平準化など「ホワイト物流」宣言

2019年10月2日 (水)

環境・CSRキリンホールディングスは、国土交通省など3省が主導する「ホワイト物流」推進運動に賛同し、傘下のキリンビール、キリンビバレッジ、メルシャン、キリングループロジスティクス、協和発酵バイオ――の5社から9月25日に自主行動宣言を提出したことを明らかにした。

同社はビール4社による共同モーダルシフトやビールパレットの共同回収を進めているが、今回の宣言では、業種の枠にとらわれない共同物流の推進や発注量の平準化のほか、無理な納期設定・値引き依頼をしないことなどを盛り込んだ。5社の取り組み内容は次の通り。

■キリンビール、キリンビバレッジ、メルシャン、キリングループロジスティクス
取り組み項目取り組み内容
物流の改善提案と協力取引先や関係会社との相互理解・協力のもと、待ち時間や付帯作業の削減など、効率化、改善の取り組みを積極的に実施する。
共同物流の推進業界の枠にとどまらず、他業種との共同物流も推進する。31FT コンテナを活用したラウンド輸送などによってムリ・ムダを省き、輸配送効率の向上に取り組む。
パレット等の活用取引先との相互理解のもと、ビール4社共同でのパレット回収に取り組む。取り組みエリアも順次拡大し、物流のムリ・ムダを削減する。
出荷準備時間の
確保
早期受注の確定によるリードタイムの延長など、各種施策を講じ、深夜作業削減、トラック運転手の手待ち時間削減などに取り組む。
発注量の平準化取引先との相互理解のもと、曜日別出荷波動などの繁閑差の平準化に取り組む。
船舶や鉄道への
モーダルシフト
モーダルシフトを推進し、新たな輸送手段の確保と二酸化炭素排出量の削減など環境負
荷軽減に取り組む。
運送契約の書面
化の推進
関係会社と運送に関する諸事項を事前に確認し、適切な業務遂行に取り組みます。
荷役作業時の安全対策積み込み場所での昇降ステップの設置や安全研修実施など安全対策を講じ、取引先の理解を得ながら、労働災害の発生防止に向けた取り組みを、さらに推進する。
■協和発酵バイオ
取り組み項目取り組み内容
物流の改善提案と協力取引先や関係会社との相互理解・協力のもと、待ち時間や付帯作業の削減など、作業の効率化、トラック運転手の労働環境改善の取り組みを積極的に実施する。また、チャーター便で輸送する場合も同様に、事前に荷受け作業手順を確認し、物流業務委託先会社従業員の待ち時間や付帯作業の削減を実現します。
パレット等の活用商品をパレットに積載し、フォークリフトを活用したトラックへの荷積み・荷下ろし対応をさらに増やしていくことで、パレットを使用しない手作業での運用と比べて積み込み作業負荷を低減し、労災発生リスクの低減を目指す。
リードタイムの延長荷受け先の要望納期も事前に確認しながら、余裕を持ったリードタイムを設定する。
混雑を避けた配送お盆・年末年始など混雑が予想される時期は、納期の調整や通常より長いリードタイムを設定することの理解を得ながら、混乱を避けた配送を行う。
運送契約の書面
化の推進
関係会社と運送に関する諸事情を事前に確認し、適切な業務遂行に取り組む。
下請取引の適正化無理な納期設定、値引き依頼をしないことを徹底する。
荷役作業時の安全対策新規納品先発生時は、安全を考慮した荷下ろし手順を提示する。