メディカルファーマクラウド(東京都千代田区)は8日、アステム(福岡市博多区)、SDCソリューションズ(佐賀市)、イナホ(東京都千代田区)、ゲルテック(港区)と共同で、医薬品在庫・発注サービス「Stock Mill」に「音声AI受注受付機能」を搭載したと発表した。災害時などに医薬品卸のコールセンターへ電話が集中した際も、AI(人工知能)が24時間受電し、発注受付まで自動対応する。
新機能は、電話による注文をAIが受け付け、API連携を通じてStock Millや医薬品卸の基幹システムとリアルタイムで情報をやり取りする仕組み。電話番号から得意先情報を取得し、過去の発注実績や在庫を確認したうえで、発注内容を受け付けて下書き伝票の作成、更新、発行まで対応する。医薬品名の略称や代替品に関するマスターとも連携する。
コールセンターの受注業務にかかる負荷や属人化に加え、災害時の受電集中に対応できる体制づくりが課題となっていた。アステムでは平時でも1日4000件超の電話を受け、オペレーター1人あたり150−200件を処理している。7月に発生した熊本地震では、物流センターで商品の落下などが起きて出荷が滞ったほか、コールセンターへの受電数が通常の1.4倍に増え、電話がつながりにくい状況が発生したという。
Stock Millはアステムの得意先である調剤薬局など9000店舗超で利用されている。ファーマクラウドなど5社は今後、返品受付を含む機能拡充を進め、平時の受注効率化に加え、災害時の医薬品供給を支える受注インフラとしての活用を広げる。
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