環境・CSRアールイー(東京都豊島区)は10日、芝浦工業大学と、家庭や飲食店から出る油の回収を増やすための共同研究に取り組むと発表した。家庭から出る廃食用油の地域別回収量を分析するほか、飲食店の排水設備にたまる油の発生・管理実態などを調べ、効率的な回収方法を検討する。
背景には、廃食用油をSAFやバイオディーゼル燃料の原料として利用する動きが広がっていることがある。事業者から出る廃食用油は回収・再利用の仕組みが広く定着している一方、家庭から出る油の多くは回収されずに廃棄されている。また、飲食店のグリストラップと呼ばれる油水分離槽にたまる排水油泥は、全国で年間33万トン発生すると推計されている。

(出所:アールイー)
共同研究には芝浦工業大学の複数の学生が参加し、3つのテーマに取り組む。さいたま市大宮エリアの飲食店では、グリストラップの清掃頻度や費用、課題、回収への協力意向などを調査し、店舗規模と油泥発生量の関係を分析する。家庭系廃食用油については、自治体や企業の回収量と人口、世帯構成などのデータを組み合わせ、地域ごとの回収実績や回収見込み量を可視化する。
さらに、実際の回収拠点で、回収への参加を促す啓発手法の効果を検証する。利用者や未利用者への聞き取りも行い、都市部で実現可能な回収方法や拠点運用のあり方を探る。
研究は2026年度内に進め、成果は27年1月28日の研究発表会などで順次発表する予定だ。アールイーは研究成果を廃食用油などの回収事業に活用し、回収拠点の配置改善や事業者との連携拡大につなげる。
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