荷主米防衛テック企業ブルワーク・ダイナミクスは9日、自律航行型揚陸艇「Caravel」シリーズの開発・量産に向け、680万ドルのシード資金を調達したと発表した。出資者にはSBI USゲートウェイ・ファンド(米国)、ネネ・ベンチャーズ(同)、アーキタイプベンチャーズ(東京都港区)、尾道造船(神戸市中央区)が名を連ねた。あわせて、ブルワークは尾道造船と量産に関する覚書を締結し、日本国内での生産体制構築を進める。
Caravelは、港湾や岸壁、クレーンを使わず、未整備の海岸へ物資を輸送する無人水上艇。自律航行で海岸に接岸し、貨物を降ろした後、再び離岸する一連の工程を無人で行う。GPSが利用できない環境での運用にも対応するとしている。2026年初めには全長15フィートの試作機「Caravel 15」で、航行、接岸、荷降ろし、離岸までの一連の動作を人の介入なしで実証した。

(出所:ブルワーク・ダイナミクス)
同社は15フィート型に加え、20フィートコンテナ1個を積載できる35フィート型と、2個を積載できる55フィート型を開発している。主要部品を共通化し、量産性を高める設計とした。主な用途はインド太平洋地域で活動する米軍や同盟国部隊への補給だが、港湾設備がない地域への災害物資輸送など民生利用も想定する。
ブルワークと尾道造船は、既存造船所を活用してCaravelシリーズを国内生産するほか、無人船の量産専用拠点の整備も協議する。ブルワークは今回の調達資金を、船舶の開発・生産や実環境に近い条件での試験、生産能力の整備に充てる。
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