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東芝インフラシス、ロシア郵便から税関システム受注

2017年9月7日 (木)

▲(写真左)東芝インフラシステムズ・高辻哲二取締役(右)ロシア郵便・ニコライ・ポドゥグゾフ総裁

M&A東芝インフラシステムズは7日、東芝ロシア社と共同でロシア郵便から税関システムを受注したと発表した。受注金額は10億円。カザン国際空港にあるロシア郵便のカザン交換局に納入、11月に稼動を開始する。さらに東方経済フォーラム2017で、ロシア郵便との郵便・物流システム事業の戦略的協業のために覚書を締結した。

ロシアでは、インターネットショッピングの普及により海外通販市場が急速に拡大しており、2016年は国際貨物の市場規模が12年比で10倍まで拡大しており、特に小型小包の輸入量が増加している。

カザン市はタタールスタン共和国の首都で、ロシア有数の大都市で空路・陸路・水上交通の要衝となっている。システムの納入により、小型小包の処理能力を向上させロシア郵便による物流ハブ自動化に貢献する。

東芝インフラシステムズは、14年にモスクワ国際交換局向けの郵便物自動処理システムを受注し、年末から順次稼働している。このシステムは、同社製の郵便区分機や小包ソータ、税関システムなどで構成されており、さまざまな大きさの小包や郵便物の処理を自動化し、機器や作業員の配置や動線を最適化することで、小包・郵便物の処理能力の向上を実現する。

締結した覚書は、昨年12月にロシア郵便と締結した覚書を拡張するもので、同社がカザン局の税関システムでの実績を活かし、ロシア郵便の運用改善にも貢献していくことなどが盛り込まれた。合意に基づき、両社は戦略的パートナーとして関係をさらに強化する。