サービス・商品鈴与(静岡市清水区)は14日、帳票を読み取ってデータ化するクラウドサービス「鈴与のQuick AIOCR」を、阪急阪神ホールディングスに導入したと発表した。2026年度からグループ共通経理システムの固定資産税サブシステムを補助するツールとして利用し、課税台帳からのデータ入力や加工作業を省力化する。
阪急阪神ホールディングスは、グループ各社が保有する土地や建物について、自治体から届く名寄帳や課税明細書を確認し、評価額や課税標準額、面積などをシステムへ登録している。書類の形式や記載項目は自治体によって異なり、これまでは担当者が必要な情報を目視で確認して表計算ソフトへ入力していた。大阪市から届く書類だけでも段ボール数箱分に及び、決算業務と重なる4-6月の作業負担が課題となっていた。
Quick AIOCRは、AI(人工知能)で帳票を読み取り、必要な情報を指定した形式に整えて出力する。自治体ごとに異なる書類も、一度設定すればシステムが自治体を自動で判別して処理。過去の学習データを基に、書類に記載されていない物件コードや負担部署などを推測して補う機能も備える。読み取り後のデータ加工や整形を含む一連の作業を効率化する。
同サービスは固定資産課税台帳のほか、請求書、見積書、納品書、支払依頼書などに対応する。鈴与によると、読み取り精度は98%を超える実績があり、鉄道や不動産などの業界を中心に20社以上が採用している。
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