ロジスティクス鹿児島県とANA Cargo、朝日新聞社、配送管理システムやラストワンマイル配送を手がけるエニキャリ(東京都千代田区)、鹿児島県産品の産直ECなどを手がけるオービジョン(鹿児島市)は15日、国土交通省の「地域の事業者間連携を通じた物流生産性向上推進事業」に採択され、2026年度も「航空貨物幹線及び地域配送網構築推進協議会」を通じて新たな物流モデルの事業化検討を進めると発表した。航空機の貨物空きスペースと新聞配送網などの地域配送資源を組み合わせ、トラック幹線輸送を補完・代替する仕組みの定着を目指す。
25年度の取り組みでは、鹿児島県産の月日貝やスナップエンドウを東京都内へ当日配送する実証を実施した。航空便の空きスペースと地域配送網を組み合わせることで、リードタイム短縮や一定の価格競争力を確認したという。26年度は新たに、鹿児島県産品の産直ECや卸売事業を手がけるオービジョンが加わり、地域の生産者や企業から荷主ニーズを掘り起こす。
今回の事業では、鹿児島と首都圏を航空貨物で結び、ラストワンマイルに朝日新聞などの配送網やエニキャリの配送管理システムを活用する。エニキャリは航空機やトラックの空きスペースを可視化し、積載余力を共有する仕組みの設計も担う。既存の物流資源をシェアすることで、配送コストを10%以上削減することを目標に掲げる。
あわせて、航空機の空きスペースを活用した場合のCO2削減効果について評価方法を整備し、荷主が環境面から利用判断できるルールづくりも進める。今後は保冷品など温度帯輸送の検討や荷主ニーズの掘り起こしを進め、実証回数を重ねながら継続運用可能なオペレーションの設計と事業化条件を詰める。
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