
▲ガステック2026で行われたAiP授与式(出所:三菱重工)
ロジスティクス三菱造船、川崎汽船、商船三井、日本郵船、日本シップヤードと、各社が出資する船舶の共同設計・販売会社MILES(東京都港区)の6社は15日、国内CCS(CO2回収・貯留)事業での利用を想定した低圧仕様の液化CO2輸送船について、日本海事協会(ClassNK)から基本設計承認(AiP)を取得したと発表した。対象は4万2000立方メートル級の標準船型で、MILESを軸に6社が進める標準設計スキームでは初の具体的な成果となる。
今回の設計では、液化CO2の積み込みや荷役など、低圧仕様特有のハンドリング作業を対象にHAZID(危険源特定)によるリスク評価を実施した。川崎汽船、商船三井、日本郵船が持つ低温液化ガス船の運航知見も取り込み、安全面の設計方針を策定。ClassNKが鋼船規則に基づいて審査し、AiPを付与した。
国内では今後、回収したCO2を貯留地まで運ぶCCSプロジェクトの具体化に伴い、液化CO2の海上輸送需要が増えると見込まれている。6社は2025年12月に標準設計スキームに関する覚書を締結しており、船型や基本仕様を共通化することで、設計・建造工程の省力化や効率化を進め、国内での安定的な建造・供給につなげる。
標準化した設計は今後の液化CO2輸送船に反映する。個別プロジェクトごとの設計負担を抑え、将来的な建造能力の強化につなげる。AiPの授与式は同日、タイ・バンコクで開催された「Gastech 2026」で行われた。
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