国際米アマゾンは、米国とカナダでラストワンマイル配送を担うDelivery Service Partner(DSP)プログラムに2027年、19億ドルを追加投資すると発表した。DSP事業者によるドライバー採用や定着、安全対策、AI(人工知能)を活用した配送支援技術の導入を後押しする。プログラム開始から8年間の累計投資額は217億ドルに達する。
追加投資により、DSP各社の配送員の全米平均時給は約24ドルまで引き上がる見通し。過去3年間の投資を通じて、ドライバー賃金は全国平均で16%上昇したとしている。具体的な処遇はDSPごとに異なるが、フルタイムの配送員には医療保険や有給休暇が提供されている。
安全面では、2022年以降に5億4300万ドル超を投じており、重大な車両事故は前年に23%超減少。新たに全周囲カメラや動的ハザード警告を導入し、事故や通行止め、工事などに応じて配送ルートを自動調整する。年末までにリビアン(米国)製電動配送車の50%へ全周囲カメラを搭載する計画だ。
配送効率化では、生成AIを使う地図技術「Wellspring」を拡張する。24年以降、2億200万か所の駐車地点、280万か所の建物入口、8万5000か所のメールルームやロッカーを特定した。AI搭載の「Amazon Smart Delivery Glasses」も展開を広げ、27年末までに2万台超の配備を見込む。
このほか、DSP事業者による地域支援活動に今後5年間で7000万ドルを拠出する。アマゾンは、配送人材の確保と安全性向上に加え、AIやウエアラブル機器を使ったラストワンマイルの運用効率化を進める。
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