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ギガファクトリー立ち上げ、平均6-9か月遅れ

2026年10月21日 (水)

調査・データマッキンゼー・アンド・カンパニー(東京都港区)は21日、バッテリー向けギガファクトリーの立ち上げについて分析した最新インサイト「ギガファクトリーを計画どおり立ち上げる:量産開始遅延の課題解決に向けて」を公開したと発表した。バッテリーセル業界では量産開始が当初計画から平均6-9か月遅れており、設備サプライチェーンや人材不足、多数の関係者を管理する体制などが課題になっていると指摘した。

世界の高性能バッテリー需要は現在の1.6テラワットアワーから2035年に6.8テラワットアワー超へ拡大すると予測する。ギガファクトリーは年間5-100ギガワットアワーの生産能力を持ち、1拠点当たりの建設費は10億-70億ドルに上る。年間40ギガワットアワーのNMC811セル工場では、稼働が6か月遅れると2億5000万ドル相当の価値を失うリスクがあり、顧客への供給開始の遅れを通じて自動車メーカーなどにも影響する可能性があるという。

遅延要因の一つが製造設備のサプライチェーン。供給が中国や韓国をはじめとするアジアに集中しているため、欧米などで工場を建設する場合は輸送に加え、現地の安全、環境、防火規制への適合が必要となる。製品、製造工程、工場設計を並行して進めることによる仕様変更や、大規模プロジェクト経験者の不足、請負業者や設備メーカーなど複数の関係者間の調整も工程の遅れにつながるとしている。

一方、先進企業は着工から18-24か月で量産を開始しているという。マッキンゼーは、人材・組織能力、実行管理、設計・建設の最適化を3つの要点として挙げた。AIや高度な分析を使って数十万通りの工程計画を比較し、資材の調達リードタイムや人員配置などを踏まえて工期を管理する動きも進む。海外での工場建設では、現地規制への適合や設備の据え付け・試運転、複数のサプライヤー間の調整まで含めたプロジェクト遂行能力が求められるとしている。

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