
(出所:アクセンチュア)
国際独テュフズードとアクセンチュア(アイルランド)は21日、エヌビディア(米国)の技術を活用し、工場や倉庫で使うAMR(自律走行搬送ロボット)などの「フィジカルAI」機器について、安全認証を効率化する仕組み「Physical AI Safety Suite」の構想を発表した。デジタルツインやAIエージェント、シミュレーションを使い、設備導入前から安全性を検証できるようにする。
構想では、NVIDIA OmniverseやIsaac Sim、Cosmosなどを用い、倉庫や工場のレイアウト、ロボット群の挙動、個別ロボットの動作条件を仮想空間上で検証する。通路幅や混在エリア、作業員がAMRに囲まれるリスク、荷重や速度、床面、照明条件などを事前に評価し、テュフズードが認証審査に用いる証拠資料を生成する。
AMRなどの無人搬送機器には、ISO 3691-4をはじめとする安全規格への適合が求められるが、従来は実機設置後の現地確認や修正に時間を要するケースがあった。テュフズードは、今回のデジタル化により設備の立ち上げを最大30%早められる可能性があるとしている。
稼働後についても、NVIDIA HalosやIGX Thorなどを活用し、施設内カメラを含む複数の情報から危険状況を把握する仕組みを想定する。テュフズードが独立した評価と認証を担い、アクセンチュアがシステム設計や導入を支援する。
両社は22日にベルリンで開かれる「NVIDIA GTC Berlin 2026」で同構想を公開する。実機を設置してから安全対策を修正する従来型の進め方から、設計段階で認証要件を織り込む手法への転換を狙う。
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