ロジスティクススペースデータ(東京都港区)は20日、ACSLと共同で、デジタルツイン上で開発・検証したドローンの制御・認識機能を、国産産業用ドローン「SOTEN」(蒼天)へ接続する検証を実施したと発表した。仮想空間で飛行や画像認識、自律動作を検証してから実機試験へ移行するプロセスを構築し、防災や社会インフラ、物流などへの活用を見込む。

▲飛行経路、推定位置を表示(出所:スペースデータ)
検証では、茨城県境町の「境町ドローンラボ・ドローンフィールド」を3DCGで再現した。研究開発・人材育成棟や屋内実験棟、屋外ドローンフィールドなどを仮想空間に構築し、飛行経路やカメラ視野、対象物の認識などを検証できるようにした。天候や時間帯、照明、対象物の位置なども変更でき、実環境では繰り返しにくい条件を事前に確認する。

(出所:スペースデータ)
実機との接続試験では、SOTENへの指令送信やカメラ映像の取得、ジンバル制御を確認した。仮想空間で開発した色マーカー探索機能も実機に接続し、自動離陸から対象物の検出、ホバリング判定までの自動制御を検証した。今後は実機とシミュレーションで同一または同等の探索条件を設定し、飛行軌跡や対象物の検出、映像、通信・制御ログなどを比較する。
両社は今回構築した検証プロセスを、企業や自治体の実環境にも展開る。工場・物流分野では、敷地内巡回や在庫・設備確認、複数機運用について、安全性や効率性を仮想空間で比較する用途を想定する。実機試験だけに依存せず、危険な条件や運用方法を事前に確認できる仕組みとして活用を進める。
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