国際航空貨物向けクラウド物流基盤を手がけるスマートカーゴ(米国)は26日、航空会社の貨物事業向けにAIを活用する新たなアプリ群を発表した。初弾として、収益・キャパシティー管理、貨物管制、ULD管理、システム間連携の4機能を提供し、航空会社の既存貨物管理システムにAPIで追加できる構成とした。
収益・キャパシティー管理の「AIRCAM」は、搭載可能量や需要を予測し、路線や便ごとにスポット運賃をリアルタイムで推奨する。積載率や収益性を踏まえた価格設定を支援する。貨物管制の「AINOC」は、ネットワーク全体の運航・貨物情報を一元的に把握し、遅延や再手配につながる異常を事前に検知する。
ULD管理の「AIULD」は、ULDの所在、状態、利用可能性を追跡・予測し、資産不足や所在不明による遅延の抑制を狙う。システム連携基盤の「AICTX」は、航空貨物システムや取引先間のデータを標準化されたメッセージ層で接続し、各AI機能や業務判断に必要なデータ連携を支える。
4機能はいずれも、商用システムや自社開発を含む既存の貨物管理基盤上で稼働する。航空会社は基幹システムを全面移行せずに導入でき、単一機能から段階的に追加することも可能としている。スマートカーゴは、数週間での導入が可能としている。
同社は今後もAIアプリを追加し、航空会社の収益拡大、コスト削減、リスク低減につながる機能を拡充する方針。既存システムを置き換えずにAI機能を上乗せできる構成とし、航空会社による部分導入や段階的な機能拡張を想定する。
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