調査・データIATA(国際航空運送協会)は29日、2026年9月の世界航空貨物市場実績を発表した。貨物需要を示す貨物トンキロ(CTK)は前年同月比7.7%増、国際線では同8.6%増となった。供給力を示す有効貨物トンキロ(ACTK)は全体で2.7%増、国際線で3.3%増だった。世界貿易や製造業の改善に加え、AI関連貨物が太平洋路線の需要を押し上げた。
地域別では、北米が11.8%増で最も高く、アジア太平洋が8.6%増、ラテンアメリカ・カリブ海が6.7%増、アフリカが4.7%増、欧州が4.5%増、中東が3.8%増となった。全地域で前年を上回った一方、中東は伸び率が最も低かった。
主要航路では、アジア-北米が17.0%増と最も高く、アジア域内も10.2%増、欧州-北米は9.3%増、欧州-アジアは6.0%増となった。一方、欧州-中東は18.0%減、中東-アジアは10.2%減と、中東を結ぶ一部路線では低迷が続いた。
需要を取り巻く環境では、8月の世界貿易が前年同月比3.6%増となり、前年を上回る状態が42か月連続で続いた。世界製造業の生産指数や新規輸出受注指数も5年ぶりの高水準となり、航空貨物需要を下支えした。
一方でコスト上昇は課題となっている。9月のジェット燃料価格は前月比17.5%上昇し、前年同月比では103.4%高となった。IATAは、貨物量は堅調でも運賃収入の伸びが燃料費上昇に追いついておらず、収益性の確保が難しくなっていると指摘している。
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