荷主オリックスは10月30日、マツダと同社サプライヤー向けに、オンサイトPPAとバーチャルPPAを組み合わせた脱炭素化の取り組みを開始すると発表した。マツダの物流施設「マツダKDセンター」で再生可能エネルギー由来の電力を供給するとともに、余剰電力に相当する環境価値をサプライヤーに提供する。
マツダKDセンターでは、屋根を借り受けて太陽光発電設備を設置するオンサイトPPAにより、マツダと同施設を利用するマツダロジスティクスに再エネ電力を供給する。初年度の想定発電量は2.6ギガワット時で、このうち77%を施設内に供給する見込み。
残る23%に相当する環境価値は、発電した電力と環境価値を切り離すバーチャルPPAを通じ、マツダのサプライヤーである東洋鋼鈑に提供する見込みだ。環境価値は、再エネ由来の電力が持つ、発電時に二酸化炭素(CO2)を排出しないという価値を指す。
さらに、マツダの三次事業所と、同社サプライヤーであるキーレックスの防府工場でも、屋根上に太陽光発電設備を設置するオンサイトPPAを開始する予定。
完成車メーカーのスコープ3を含むサプライチェーン全体の脱炭素化を推進するのは、オリックスとして初めて。スコープ3は、自社の直接排出や電気などの使用に伴う間接排出を除き、原材料の調達や輸送など事業活動に関連する他社の温室効果ガス排出を指す。完成車メーカーとサプライヤーに再エネ電力や環境価値を提供し、サプライチェーン全体の排出量削減を後押しする。
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