国際CMA CGM(フランス)とナイキ(米国)、ベトナムの港湾・物流大手ジェマデプトは10月29日、ベトナムで内陸水運向けの完全電動バージの運航を開始したと発表した。ホーチミン市にあるナイキの内陸貨物拠点と、カイメップのジェマリンク深海港を結び、往復180キロを運航する。走行時の温室効果ガス直接排出をゼロとし、年間5万TEU超の輸送を計画する。
電動バージはCATL(中国)製バッテリーを搭載し、ジェマリンク港に整備した専用充電設備で充電する。電力には同港の専用太陽光発電設備でつくった認証済み再生可能エネルギーを利用し、充電時間は4時間程度。3社によると、従来の輸送手段と比べ年間778トンのCO2排出削減を見込む。

(出所:CMA CGM)
今回の仕組みは、電動バージと充電設備、再生可能エネルギー発電を一体化したもの。ナイキの内陸輸送の一部を道路から水運へ切り替えることで、サプライチェーンの脱炭素化と輸送手段の多様化を図る。
CMA CGMが新造船・研究開発部門を通じてバージを開発した。3社は今回のモデルについて、ほかの地域や荷主のサプライチェーンにも展開できる可能性があるとしている。
CMA CGMは2006年からベトナムで事業を展開し、国内7港に週29便の基幹航路を運航している。今回の電動バージ導入を通じ、海上輸送と内陸水運、港湾、再生可能エネルギーを組み合わせた輸送網の構築を進める。
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