調査・データ中国物流購買連合会が3日発表した2026年10月の中国物流業景況指数は51.2となり、前月から0.3ポイント低下した。低下はしたものの、好不況の境目となる50を6か月連続で上回り、物流活動の拡大基調を維持した。新規受注指数は前月から0.3ポイント上昇し、消費関連や産業向け物流需要が景況感を下支えした。
業務量指数は51.2で、地域別では東部が51.1、中部が50.8、西部が51.4となり、いずれも前月から低下した。一方、新規受注指数は51.5と2か月連続で改善し、累計上昇幅は0.7ポイントとなった。中部の新規受注指数は52.0、西部は49.5で、それぞれ前月から0.4ポイント、1.6ポイント上昇したが、東部は低下した。
分野別では、郵便・宅配業の業務量指数が4か月連続で65を超えた。国慶節と中秋節の大型連休に伴う旅行や消費活動に加え、EC(電子商取引)の販促需要が寄与した。ネット通販の拡大を背景に、道路輸送や幹線輸送の需要も底堅く推移した。
一方、倉庫物流や航空物流では需要がやや鈍化した。航空輸送の業務量指数は50.2で前月から0.7ポイント低下した。倉庫賃料も弱含みで推移しており、物流分野によって景況感に差が出ている。
物流企業の主たる事業の利益指数は47.0と前月から0.3ポイント上昇したものの、50を下回った。燃料費や管理費の上昇が続く一方、コスト増加のペースは鈍化している。鉄道輸送、道路輸送、複合一貫輸送では利益指数がそれぞれ0.5ポイント、0.2ポイント、0.3ポイント改善した。
設備投資関連では、固定資産投資完成額指数が55.4と拡大圏を維持した。企業の投資対象はAIを活用した運行管理や無人化設備、低炭素技術、海外倉庫の整備などに広がっている。ただ、技術更新に伴う投資負担や海外市場での競争激化が課題となっている。
先行きの業務活動予期指数は55.3で、3か月連続で54を上回った。中国物流購買連合会は、新規受注の回復や設備投資の底堅さを背景に、年末に向けても物流活動は安定的に推移するとみている。
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