荷主レインフォレスト・アクション・ネットワーク(RAN、東京都渋谷区)は5日、インドネシアのパーム油大手ファースト・リソーシズなどを対象に、パーム油の生産から輸送、貯蔵までのサプライチェーンを調査した報告書「隠された産地」を発表した。RANは調査結果として、森林破壊に関与したとするKASグループのパーム原油が、ファースト・リソーシズなどと共通する物流網を経由し、他社のパーム原油と混合された可能性があると指摘した。
調査は2025年から1年以上にわたり、現地調査や衛星画像、航空写真、船舶追跡データ、企業記録、内部会計文書などを基に実施した。RANによると、ファースト・リソーシズ、FAP アグリ、KASグループの間では、パーム油の輸送や貯蔵に使うインフラが共有されているという。

▲高速道路を走行中のパーム原油を積んだトラック(出所:レインフォレスト・アクション・ネットワーク)
物流経路についてRANは、KASグループが生産したパーム原油がファースト・リソーシズのマハカム川沿いの積み出し施設を経由して輸送されたと報告した。その後、下流の製油所へ運ばれるまでに、ファースト・リソーシズやFAP アグリのパーム原油と混合されたとみている。RANは、森林破壊との関連を指摘するパーム油がこうした経路を通じて出所を分かりにくくしたまま、国際市場に流通していた疑いがあるとしている。
またRANは、ファンギオノがコントロールするとする事業管理地で、2021年1月からことし5月までに9800ヘクタール以上の森林が皆伐されたと分析。ファースト・リソーシズとFAP アグリはRANによる主な申し立てに異議を唱えており、RANは両社の回答も報告書に掲載している。
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