調査・データ中国物流購買連合会が4日発表した2026年10月の中国倉庫指数は49.8となり、前月から0.1ポイント上昇した。拡大・縮小の境目となる50を引き続き下回り、倉庫業界の需要回復が鈍い状況を示した。新規受注は拡大圏を維持したものの、業務量は低下し、在庫削減の動きも続いている。
項目別では、新規受注指数が50.9と前月から横ばいだった。化学製品、石炭、農副産物などは50を上回った一方、鉄鋼、非鉄金属、食品、家電などは50を下回った。業務量指数は前月から2.8ポイント低下して50.0となり、拡大と縮小の境界線まで後退した。石炭や農副産物では50を上回ったが、鉄鋼、非鉄金属、建材、食品、日用品などは50を下回った。
期末在庫指数は49.0で前月と同水準だった。石炭、農副産物、医薬品などでは50を上回ったものの、非鉄金属、鉱産物、食品、家電、日用品などは縮小圏にとどまった。平均在庫回転回数指数は前月から1.5ポイント低下して48.0となり、在庫の動きも鈍化した。一方、業務活動期待指数は0.9ポイント上昇の56.9となり、先行きへの期待は改善した。
中儲発展の楊飚副総経理は、倉庫業界の運営は全体として安定しているものの、需要回復は予想を下回っていると分析した。中国では例年9~10月がコモディティーの取引繁忙期とされるが、今年は期待された需要拡大が実現せず、消費財の保管需要も想定を下回ったという。新規受注が拡大圏にある一方、実際の業務量への転換は十分に進んでいない。
今後は経済安定化策の効果やEC(電子商取引)の販促活動による倉庫需要の回復が見込まれるものの、企業の在庫削減が続くなか、業界の本格的な持ち直しにはなお時間を要する可能性がある。
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