日清製粉・オリエンタル酵母工業、海外強化へ仏ユーロジャーム社と提携

国際日清製粉グループ本社とオリエンタル酵母工業は18日、フランスのユーロジャーム社との間で、アジアにおける製パン改良剤事業に関する3社間の業務提携を締結すると発表した。日清製粉グループ本社は、ユーロジャーム社の支配株主であるモバゴ社を中心とする既存株主から、ユーロジャーム社の発行済株式総数の約14．8％に相当する株式を取得し、モバゴ社との間で株主間契約を締結する。

日清製粉グループ本社とオリエンタル酵母工業は、ユーロジャーム社と相互に保有する技術、ノウハウ、製造設備、販売網などを活用し、海外事業展開の拡大を図る狙い。ユーロジャーム社製品の日本、中国、タイでの独占的輸入権、製造販売権を得るほか、中国で3社共同出資による合弁会社を「速やかに設立」する。

オリエンタル酵母工業とユーロジャーム社は、08年12月からパートナーシップ契約を締結していたが、今回の業務提携で従来の関係を包含することから、発展的に解消する。