ヤマトホームコンビニ、ネット通販支援の新機能を提供

ロジスティクスヤマトホールディングス傘下で引越サービスや「らくらく家財宅急便」「家の中のおかたづけサービス」といった生活支援事業を行うヤマトホームコンビニエンス（東京都中央区）は12日、家財宅急便で提供しているサービスに、新たに返品買取り、下取り品の引取り、家財の入替え機能を追加することで、家具・家電などを取り扱う通販事業者、購入者の利便性を向上させる包括的な支援サービス「eコマース・トータルサポートサービス」を本格展開すると発表した。

eコマース・トータルサポートサービスは、インターネット上で通信販売を展開している事業者に、EDIによる出荷手配・2マン配送、開梱設置、家電の取付・家具の組立、代引き・Webによる決済といった家財宅急便で提供している4つの既存サービスに、新たに3機能を提供し、トータルでサポートするサービス。通販事業者のニーズによって組み合わせて利用できる。

新サービスのうち、返品買取りサポートは、購入者が色違いやサイズ違いなどで返品希望した商品をヤマトホームコンビニエンスが通販事業者から買取ることで、返品時の輸送・保管・再販メンテナンス・人件費などのコストを削減するもの。

料金は、引取り時にかかる配送料のみで、通常の契約料金を基準として個別に対応する。また、買取り価格は、仕入れ価格を基準に個別相談とする。

下取り品引取りサポートは、購入者宅にヤマトホームコンビニエンスの配送員が商品を届けるために訪問した際、下取り品をヤマトホームコンビニエンスの最寄りの事業所まで引き上げることで、購入者が希望する下取り品の引取りを実現し廃棄の手間や手配の煩わしさを解決し、販売機会を拡大する。下取り品は通販事業者とヤマトホームコンビニエンスが「無償譲渡契約」を締結し、リユース品として譲り受ける。

引取り条件は、「下取り品は商慣習とされる配送と同種の商品」「原則、再利用（再販）できる家具」「購入者へリユースの告知が完了しているもの」に限る。また、料金は引取り品の3辺合計が250センチ以下であれば4000円、251センチ以上であれば5000円（いずれも税抜価格）で提供する。

また、入替えサポートは購入者宅にヤマトホームコンビニエンスの配送員が商品を届ける際、使用中の家具を指定場所に移動させる家具移動や、使用している家具から購入した家具への中身の入替えといった役務サービスを提供することで、購入者の部屋の模替えニーズに対応。一人暮らし・女性のみの世帯や高齢者世帯が作業の負担や煩わしさから、家具・家電などを買い控える傾向を解決し、販売促進につなげる。

料金は、作業の対象となる家財の3辺合計が250センチ以下で3000円、251センチ以上300センチメートル以下で4000円、301センチ以上450センチ以内で5000円（いずれも税抜価格）で提供する。また、家財が2点以上、階段以外の吊下げ・吊上げは別途オプション料金が必要となる。

下取り、返品買取りで引き取った商品は、ヤマトホームコンビニエンスが全国10か所で運営する「クロネコリサイクルショップ」の店頭で販売するほか、「クロネコおまかせレンタル」の貸し出し商材としてリユースする。また、流通の届きにくい地域に向けて取り組んでいる出張型販売サービス「クロネコキャラバン」を中心に今後リユース品として販売していく。